今年の5月に水元公園で渡り途中のサンコウチョウを探しましたが、なかなかみつからず、枝被りまくりのうえ小さくしか撮影ができませんでした。
なので、今季中に一度は撮影したいなぁと思い、山へサンコウチョウを探しに行ってきました。既に営巣の時期は終わっているかと思ったのですが遅めの営巣をしているところを見つけることが出来ました。平日でしたので他にカメラマンさんはいませんでしたが、かなり撮影がしやすい場所でしたので、週末は賑わっているのではないかと思います。
今日は、X-T2+BORG90FL&1.4テレコンで3分の2ぐらいにトリミングしています。
こちらの写真はメスだと思いましたが、どうやらオスではないかと思われます。
と言うのも、サンコウチョウはオスとメスが交代で抱卵するので、しばらく待てば尾羽が長く、背中が黒紫っぽいオスが現れると期待していたのですが、「フォイ、フォイ、フォイ」と鳴き声がしてその後に交代したはずなのですが、その後に抱卵しているのもやはり背中が茶色く尾羽が短い個体でした…。
こちらが替わった後の個体です。よく似ていて始めは交代はしていないのかと思ったのですが、2回ぐらい交代してもやはりどちらも背中が茶色く尾羽の短い個体でした。
この写真に映っている個体のアイリングはやや細く、色味がくすんでいます。
上の写真と同じ個体ですが、くちばしも色味がややうすい感じです。
帰宅後にネットや識別図鑑で確認したところ、繁殖能力を持っているオスには3タイプいるようです。
1)尾羽が長く、背中が黒紫色
2)尾羽が短く、背中が黒紫色
3)尾羽が短く、背中が茶色
1と2は想定していましたが、3は初耳でした。
調査をされている方の仮説ですと1が一番繁殖成功確率が高くベテラン、2はやや劣るもの、3は成功確率が低くまだ若いものではないかということでした。ベテランは早い時期に良い場所に営巣も出来るため、良いパートナーも見つかり繁殖成功確率も高いようです。
逆に3の個体は、良い場所に営巣も出来なく、パートナーもなかなか見つからず、時期も遅れるため今回のような場所と時期に発見が出来たということになり、納得がいきますね。
何かの情報だったかは忘れてしまいましたが、オスもメスも同様に鳴くと書かれていましたが、もしかしたらオスの繁殖能力が低い若めの個体が鳴いているのかもしれません。
どうやら若くて繁殖成功率が低いようですが、無事に雛がかえり巣立ちが出来ると良いですね。
何事もはじめからうまくいかないのは、自然の摂理ですね。
かなりトリミングしてみました。目をつぶるときにはアイリングの下のほうがめくり上がって閉じていました。
なんだか、気持ちよさそうな表情です。